ウランガラス研索日記
Uranium Glass Search Diary Part 2 (2012.1〜12)



ウランガラス ギャラリー Uranium Glass Gallery

ゴブレット Goblet









タンブラー Tumbler

















ロック グラス Rock Glass



ショット グラス Shot Glass









カップ Cup



スプーン立て Spooner




新聞の記事で関心のあったウランガラスをたまたま手に入れたことからウランガラスを研索(「けんさく」は「研」究と検「索」からの造語)することとした。対象は使って楽しめるグラス類とし、その記録を「ウランガラス研索日記」としてまとめることとした(2010.12.11)。

ウランガラスの魅力はその妖しい色合い。一般にみられるのは、イエロータイプ(米国ではワセリンガラス Vaseline glass と呼ばれている)かグリーンタイプでその中間の色合い、また、ブルータイプもある。ウランガラスはブラックライト(紫外線)を当てると緑色の蛍光を発する。したがって、光線中の紫外線の量によって蛍光の発光量が変化するので妖しい色合いとなる。

ウランガラスは蛍光灯下でみるのがよい。蛍光灯からは紫外線が出ているので、室内でも妖しい色合いが醸しだされる。イエロータイプは蛍光灯の下では緑がかってみえ、グリーンタイプはグリーンがさらに鮮やかにみえる。また、ブルータイプは緑がかってやさしい水色にみえる。この妖しい美しさがウランガラスの魅力である。

ウランガラスの収集をはじめてから1年近く経過して、ようやくコレクションらしくなってきたので、「ウランガラスギャラリー」をページに追加した。なお、ギャラリーは、ゴブレット、タンブラー、ロックグラス、ショットグラスなどに分けて、写真(96X127)のみを掲載し、この写真からそれぞれのグラスのページにリンクすることとした。(2011.11.28)

また、ウランガラス収集の過程で入手した蛍光を発するグラス類の「ノン ウランガラス ページ」 を掲載した。(2012.10.5)

ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 6(2016.1〜 )
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 5(2015.1〜12)
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 4(2014.1〜12)
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 3(2013.1〜12)
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 2(2012.1〜12)
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 1(2010.12〜2011.12)

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月日年内容
12/31/2012
ワイルドフラワー カナリー タンブラー Wildflower Canary Tumbler

セカイモンで入手した。説明にはEAPGのグリーンのタンブラーと記載されているが、明らかにCanaryのWildflowerのタンブラーである。すでに入手しているアップルグリーンと合わせて2色のウランガラスタンブラーがそろったことになる。

Wildflowr は、ピッツバーグの Adams & Company の三角形を組み合わせたバンドと楕円を連ねたバンドの間に花を配したデザイン。グラスの底部も三角形を連ねた三角格子柄となっている。オリジナルだとすれば、1874年ころのものとされる。

(1)VASELINE GLASS Canary to Contemporary, The Comprehensive Guide to Yellow-Green Pattern Glass, Art Glass and Novelties from 1840 to the Present by David A. Petersonの p8 のADAMS & CO.のWILDFLOWER(omn: Adams No. 140, c.1874-1891) の説明は以下のとおり。

『この広く再生産されているパターンは1874年に多様な形態で clear, amber (light and dark), canary, blue, apple greenのいろいろな色で製作された。「canary」 と 「apple green」がブラックライトで蛍光を発する。1891年の合併の後、同じパターンが、the United States Glass Co. により再生産(同じ鋳型による生産)された。

「Identifying Pattern Glass Reproduction by Jenks , Luna & Reilly (1993)」によると複製品の生産は早くとも1936年に始まった。この時期にはgoblet, 10'' square plate, tumblerが生産された。これらは新しい鋳型によるものでコピーはオリジナルパターンを正確に描写していなかった。後に改良がなされた複製品が市場に出された。

(2)「PatternGlass.com」の「Drinkware Cups, Mugs and Tumblers」⇒「Tumbler」⇒ 「the Second Tumbler WebStore Patterns I thru Z」に「WILDFLOWER Adams #140 ca. 1870s They are 4" tall. Clear $45」 として透明ガラス(clear) と褐色ガラス (amber) が掲載されている。デザインと高さは全く同じである。ただ「apple green」 と「canary」のウランガラスは掲載されていない。

本品Canaryと「Wildflower Apple Green Tumbler」とを比較した結果、wildflowerの模様の緻密さはApple Green以上であることが分かった。また、Apple Greenは270gであるのに対してCanaryは254gで16g軽い。これらのことから、本品はオリジナルの可能性が高い。

12/26/2012
タンブラー「トパーズの雫」 Tumbler 'Topaz Dew Drop'

セカイモンで入手した。タイトルは Vaseline, Canary, Topaz Hobnail (Dewdrop) Tumbler ~ Mint Condition とされ、説明ではHobbs Brockunier 社の製作としたいが、このような底が平らなオブネイルタンブラーは知られていないので、Fenton または L G Wrightにより製作されたものと考えられるとしている。

タンブラー「ルビーの雫」と比較するとほんの少し小さめであり、また、オブネイルも若干小さいが、底は同じく平らである。一方、ガラスの色はほとんど同じである。

Dew Drop は「露の雫」の意味のオブネイル タンブラー。 カナリアウランガラスのオブネイルが蛍光灯下で発色して実に美しい。タンブラー「トパーズの雫(しずく)」と命名した。

12/25/2012
ロックグラス VHT Rock Glass VHT

セカイモンで入手した。説明では Vaseline Tumbler, very heavy and thickとされ、非常に重く、厚みのあるタンブラー。タンブラーではなく、キャンドルホルダーの可能性もある。少し小さめではあるが、 Rock Glass VHT (Very Heavy & Thick) 「ロックグラス VHT」と命名した。

12/25/2012
タンブラー「ルビーの雫」 Tumbler 'Rubina Dew Drop'

セカイモンで入手した。タイトルは TS Victorian 1884 Hobbs Brockunier Vaseline Canary Rubina Verdi Dew Drop(露の雫) Tumbler とされ、Hobbs Brockunier 社がビクトリア時代の1884年に製作したものとされる。Dew Drop は「露の雫」の意味で、上部のクランベリー レッドの赤が徐々にカナリア イエロー移行する「dichrotic glass」のオブネイル タンブラーとされる。

同じタンブラーが「Vaseline Glass Collectors, Inc.」「VASELINE GLASS MANUFACTURERS」⇒「Hobbs, Brockunier & Co.」の最初に掲載されている「Two 'Hobnail' tumblers from Hobbs, Brockunier & Co. 」の写真中の左に見られる。これはもともと 「No. 323 Dew Drop(露の雫)」と呼ばれていたが、現在では「Hobnail」と呼ばれていると説明されている。また「Rubina Verde (直訳: Red Green) 」と呼ばれており、他の ルビー(ruby)または クランベリー(cranberry)ガラスとは異なり、ワセリンガラスと赤に着色したワセリンガラスからできている。また、底は磨き上げられたガラスを扱う鉄棒のように平らであるとされている。

バイカラーのウランガラスの入手は初めて。クランベリーレッドとカナリアイエローのバイカラーのウランガラスのオブネイルが蛍光灯下で発色して実に美しい。クランベリーレッドは一様にカナリアイエローに移行しておらず偏りがあるが、これがアシンメトリックな景色になって美しい。タンブラー「ルビーの雫(しずく)」と命名した。できればあと何点か入手したい。

12/25/2012
タンブラー メダイヨン Tumbler Medallion

セカイモンで入手した。説明では A RARITY in VASELINE & PRISTINE!! GREENTOWN Canary ** AUSTRIAN ** TUMBLER !! とされ、Indiana Tumbler & Goblet Company (Greentown glass)が1897年にNo. 200 として製作されたものとされる。

同じタンブラーが「PatternGlass.com」の「Drinkware Cups, Mugs and Tumblers」⇒「Tumbler」⇒  「the First Tumbler WebStore Patterns A thru H」に「AUSTRIAN aka(also known as) Fine Cut Medallion is Indiana Greentown pattern #200 in vaseline. One no damage $145. One with small foot flake $85.」として掲載されている。

Tumbler Medallion 「タンブラー メダイヨン(建築円形浮き彫り)」と命名した。

11/24/2012
タンブラー バランバート(Tumbler VALAMBERT)
側面にスレがあったので、酸化セリウムで研磨したところ、きれいになった。

11/22/2012
タンブラー ヘイシー(Tumbler HEISEY)

セカイモンで入手した。説明には RARE in VASELINE !! HEISEY Canary ** COMMEMORATIVE ** TUMBLER!! とされ、底に "HCA M 99" の刻印があり、Mosser Glass 社が「1999 Heisey Convention」のために製作したものとされる。

蛍光灯下での発色が美しい斬新なデザインのタンブラー。

11/14/2012
コースター バブル(Coaster Bubble)
せっかく入手したがウランガラスではなかった。

11/13/2012
コーディアル ゴブレット アップルグリーン(Cordial GOBLET AppleGreen)


セカイモンのオークションで入手した。KING SON & CO.製のアップルグリーンのウランガラスで1880年代中ごろのものとされる。

EAPGには複製品(reproduce)が多くてオリジナルとの区別が紛らわしいが、これはオリジナルの可能性が高い。

「CORDIAL GOBLET(コーディアル ゴブレット)」とは、薬用酒や強壮酒(ハーブ入りの強壮飲料とでもいうようなもの。日本では養命酒、陶陶酒などがある。梅酒などのリキュール酒も含まれる)を飲むための小振りのゴブレット。

容量はショットグラスとほぼ同じで、梅酒を飲むのに最適。

1880年代の「アップルグリーン」のウランガラスのオリジナルの入手ははじめて。うすい水色で若干グリーンがかっている。とてもやわらかくてやさしく美しい水色。ブラックライト(紫外線)での蛍光の発色も美しい。蛍光灯下ではグリーンが発色し、写真ではグリーンが強く出てほぼグリーンに写っている。「アップルグリーン」と呼ばれる所以か?やはりWild flowerのアップルグリーンのオリジナルは是非入手してみたい。

11/6/2012
ゴブレット オブネイル グリーン(GOBLET Hobnail Green)


セカイモンのオークションで入手した。グリーンのウランガラスでDepression時代のものとされ、重量感もある。グリーンの色は同じ時期(1920〜30s)に製作されたとされる ボへミアン フット タンブラー Bohemian Tumbler より濃いので緑の蛍光があまり目立たず鮮やかさはない。

EAPGには複製品(reproduce)が多くてオリジナルとの区別が紛らわしいが、Depression Glassには複製品がないようだ。

10/30/2012
デージー & ボタン サンバープリント タンブラー(DAISY & BUTTON THUMBPRINT Tumbler)

セカイモンで入手した。説明にはEAPG Vaseline Daisy & Button Optic Circle HEAVY Canary Glass Tumbler Glows Green とされ、1800年代後期のものと記載されていた。

先に入手した同じデザインのデージー & ボタン タンブラー (DAISY & BUTTON Tumbler)のデザインの間にサークルの列が入っている。

「PatternGlass.com」の「Drinkware Cups, Mugs and Tumblers」⇒「Tumbler」⇒  「the First Tumbler WebStore Patterns A thru H」に「DAISY & BUTTON W/ THUMBPRINT PANEL We have 2 in vaseline, by Adams c .1880s. $55 each」 としてvaseline, amber ($48) , apple green ($65)が掲載されていた。Adams C. 1880年代の製品とされている。

デザインは全く同じであったが、デザイン部分の高さは本品が少し低い。オリジナルと考えられるが、複製品の可能性もある。淡イエローの美しいタンブラー。

10/30/2012
タンブラー バランバート(Tumbler VALAMBERT)

セカイモンで入手した。説明には「Val St Lambert 〜Vaseline Tumbler(s) 〜Mint Condition」  とされ、1925年のVal St Lambert社製とされる。

同じタンブラーが「Vaseline Glass Collectors, Inc.」「VASELINE GLASS MANUFACTURERS」⇒「Val St. Lambert Crystal Factory」の最後に掲載されている「水差し3点セット(ボトル、グラス、皿)」の写真中のグラスに見られる。これは、1920年代のもので、最近このパターンの名前が「VALAMBERT」であることが分かったと記載されている。なお、本品が3点セットの一部か、単品で販売されていたものかは不明。

なお、「Val St. Lambert Crystal Factory」はベルギーの古い修道院に設立された会社。以来今日まで精巧なクリスタルを製造している。切子様の「ダブルカラーカットクリスタル」で有名と記載されている。

手になじむ重量感のある斬新なデザインの美しいタンブラー。ベルギー製であり、同時期の米国製のDepressionガラスとはおもむきが違ったエレガントなデザイン。使用感がなく美品で約90年も前に製造されたようには感じられない。重量感からロックグラスに最適。

10/27/2012
オブネイル カップ 2 Hobnail CUP 2

2個のオブネイル カップのうち、ヤフーで入手したものを「オブネイル カップ 2(Hobnail CUP 2)」としてギャラリーに追加した。説明書には、「オブネイル マグカップ」とされている。パンチボールとカップのセットのカップとみられる。Hobnail は 頭の大きなびょうくぎの意味。生産時期は1930年代から40年代とされるが製作会社は記載されていない。 同じ「オブネイル カップ(Hobnail CUP)」を入手しているが、取っ手の形が違っている。

10/27/2012
オブネイル タンブラー Hobnail Tumbler

入手時は底がたいへんよごれていて不透明であったが、歯ブラシに中性洗剤を付けて磨いたら汚れが落ちた。さらに歯ブラシに酸化セリウムを付けて研磨したら見違えるように透明になった

10/9/2012
Identifying Pattern Glass Reproductions by Jenks, Luna, & Reilly

EAPGのオリジナルと複製品を見分け方が記載されている。

10/9/2012
Golden Banana Tumbler

色はGolden Bananaとされるイエローブラウン。蛍光灯にかざすと基底部がグリーンの発色と赤茶色が混ざり美しい。

10/9/2012
Wildflower Canary Goblet

セカイモンで入手した。淡イエローのウランガラス。説明書では、Vaseline/Canaryと記載されていたが、イエローが薄く、またブラックライト照射の写真も掲載されていなかったので、ウランガラスではない可能性も考えられた。ただ、Wildflowerのオリジナルは全体的に薄い色合いとされており、Canaryもイエローが薄いと推察された。

入手してブラックライトを照射したところウランガラス特有の緑色の蛍光が確認された。イエローの色が薄いことからオリジナルの可能性があるが、脚部に空胞などが見られるなど精巧さに欠ける部分もある。

セカイモンに、同じ淡イエローのWildflowerデザインのウランガラス「Vaseline Wildflower Early American Pattern Glass Goblet」が出品されていた。

(1)VASELINE GLASS Canary to Contemporary, The Comprehensive Guide to Yellow-Green Pattern Glass, Art Glass and Novelties from 1840 to the Present by David A. Petersonの p8 のADAMS & CO.のWILDFLOWER(omn: Adams No. 140, c.1874-1891) の説明は以下のとおり。

『この広く再生産されているパターンは1874年に多様な形態で clear, amber (light and dark), canary, blue, apple greenのいろいろな色で製作された。「canary」 と 「apple green」がブラックライトで蛍光を発する。

1891年の合併の後、同じパターンが、the United States Glass Co. により再生産された。「Identifying Pattern Glass Reproduction by Jenks , Luna & Reilly (1993)」によると再生産は早くとも1936年に始まった。この時期にはgoblet, 10'' square plate, tumblerが再生産された。これらは新しい鋳型によるものでコピーはオリジナルパターンを正確に描写していなかった。後に改良がなされた再生産品が市場に出された。 Wildflowerの再生産品は以下のとおり。(略)

Goblet:8 oz., 6"の高さのものはJoe St. Clairが、後にL. G. Wright Glass Co. が生産している。これには上部縁周囲にopalescentがあるものとないものがある。opalescent がないものはJoe St. Clairによるものである。opalescentがあるものはすべて複製品である。L. G. Wright Glass Co.もopalescentのないものも生産している。』

(参考)「EAPG Reproductions You Need to Know」by PatternGlass.com
Reissue vs. Reproduction(再発行と複製品)


A reissue is a pattern that is produced subsequent to its first production, regardless of the time span and regardless of the maker without any changes to the original molds or plates.(再発行は初回の生産に続いて生産されたパターンで、オリジナルの鋳型になんら変化がないもので、タイムスパンやメーカーにはかかわらない。)

A reproduction is a copy or imitation of an original pattern which was not produced from the original molds or plates.(複製品はオリジナルのコピーまたは複写品でオリジナルの鋳型で生産されていないもの。)

(2)「Sean George Pressed Glass & Goblets」「Reproductions - An Educational Study(複製品ー教育的研究)」 に、オリジナルワイルドフラワーゴブレットと複製品ワイルドフラワーゴブレットについての解説と写真が掲載されていた。オリジナルはclear、複製品はamber, blue, canaryが掲載されている。ただ、オリジナルのcanaryは掲載されていない。

ORIGINAL WILDFLOWER GOBLET(オリジナルの生産会社名と生産時期)
- 1870's, Adams & Co., Pittsburg, Pennsylvania
- 1890's, U.S. Glass Co. - This location was the former site of Adams & Co.(所在地は以前のAdams & Co.と同じ)

REPRODUCTION WILDFLOWER GOBLET(複製品の生産会社と生産時期)
- Late 1960's, L.G. Wright, New Martinsville, WV
- Early 1970's, Crystal Art Glass, Cambridge, Ohio
- 1980's, Summitt Art Glass, Akron, Ohio
- Late 1980's, Mosser Glass Co. (still in production 生産中)
- (参考)現在, Replacements Ltd.旧Cambridge Glass が生産していたWildflowerなどの複製品を生産販売している)Wildflowerのゴブレットではclear, amber, blue, yellow(canary) を販売している。

・This Pattern is Difficult to Identify. Originals are finely stippled, and have a high relief to the leaves and flowers.(このパターンの同定は難しい。オリジナルは繊細に点描されており、葉や花に高尚な安堵感がある。)

・Reproductions are poorly molded, lack the crisp details of Originals, the stippling is poor and these examples are often much heavier in weight.(複製品は貧弱な型、オリジナルのくっきりした細部を欠いており、点描は貧弱で、これらの作品例ではしばしば重量が非常に重い。)

・Original colours are soft, while the reproduction colours tend to be strong and harsh. (オリジナルのカラーはソフトで、複製品のカラーは強くどぎつい)

・The vriety of tableware made both originally and in the reproduction period is extensive, as well as the available colours in each of the periods. (様々な卓上食器類がオリジナルでも複製品でも作成された期間は長く、同様にそれぞれの期間で入手できるカラーは多い。)

(3)「PatternGlass.com」の「Drinkware Cups, Mugs and Tumblers」⇒「Goblet」⇒「the fifth room of goblets」の最後に「WILDFLOWER is Adam's Glass Co. pattern #140. 」 として clear, amber, blue(複製品), apple green の goblet が掲載されている。ただ、同時に生産されたとされる canary は掲載されていない。

(4)Replacements.Ltd.にAdams & Co. のWILDFLOWER-BLUEのカタログが掲載されているが、Wildflower1874のパターンと同じ。カタログ にはWildflower-Amber, Blue, Clearの3色があるが、canaryはない。また、Vaseline glass とはどこにも記載されていない。現在、注文に応じて販売されている模様。

(5)以上の調査結果から、オリジナルの「canary」の写真は見当たらなかった。今回入手した Goblet を考察すると、@色は「canary」とされているものである。また、「Sean George Pressed Glass & Goblets」「Reproductions - An Educational Study(複製品ー教育的研究)」 にある、オリジナルワイルドフラワーゴブレットと複製品ワイルドフラワーゴブレットについての解説:Original colours are soft, while the reproduction colours tend to be strong and harsh. (オリジナルのカラーはソフトで、複製品のカラーは強くどぎつい)のとおり、本品の色はうすくはない。Awildflowerの模様は緻密さがなく、今一つ迫力にかける。B見た目で新しい感じがする。C放射活性は「apple blue」のGobletより高い。

これらを総合すると、1960年以降のL. G. Wrightの複製品と考えられる。

10/5/2012
今後の方針の再考
(1)デザインのよいEAPGのゴブレット、タンブラー(できれば複製品よりオリジナル)を中心に収集を継続。これが王道。特に、Wildflowerパターンのcanaryとapple green(できれば複製品よりオリジナル)。
(2)ブルー系に注力して収集する。
@ ブルー系のウランガラスは緑がかって美しいこと。
A ブルー系のウランガラスは生産の種類、数が少ないこと。
が理由。なお、注意点としては、ブルー系には蛍光を発するカリガラスもあり、ウラン独特の緑色蛍光の確認が必要。
(3)従来収集していない色(ブラウン系、ピンク系、混色タイプ)の収集も試みるが、美しいものにこだわる。

ウランガラスの生産時期の組成と発色
「PatternGlass.com」の「Pattern Glass School」⇒「Kinds of glass used to make EAPG」⇒「Vaseline Glass by Dave Peterson」
"It's gotta glow GREEN to be VASELINE!" according to Dave Peterson(抜粋)

From 1840 (when it was first made) to 1863 (when soda-lime was invented), flint glass made with uranium salts has a very, very saturated yellow color- with almost a sheen to it. Viewed in sunlight, the green overtone can be seen. The vaseline glass made in Bohemia during this time was a much brighter yellow-green, referred to as 'Annagleb', named after the inventor of this shade of glass. For an example of this glass, see the intricately engraved flint spill holder at Right.

After ca 1863, when the soda lime formula was invented, the traditional formula was modified, as lead was no longer used in the mix. This resulted in the color becoming a very pale yellow although in both cases, 1-2% of uranium salts was still being used to color the glass.

1840年(初めて作られた)から1863年(soda-limeの発明)、ウラン塩を含んだフリントガラスは非常にイエローが強かった。日光下ではグリーンがかって見えた。ボヘミアでこの間に作られたものは、非常に明るいイエローグリーンでAnnaglebと発明者が命名した。このガラスの例としては、右にあるspill holderである。

soda-lime組成が発明されたおよそ1863年以降、伝統的な組成が変更され、鉛が使用されなくなった。この結果、1〜2%のウランがまだ使用されているにもかかわらず、カラーは非常にpale yellowになった。

10/2/2012
Wildflower Apple Green Goblet

セカイモンで入手した。水色の美しいウランガラス。説明書では、EAPGか後年L.G.Wrightで生産されたかは不明とされている。色については一切記載がなく、ただ、ブラックライトで輝くとのみ記載されている。

セカイモンへは、同様の Goblet が、2011年2月(単品)2011年4月(pair) に「apple green」として出品されている。ただ、それぞれの写真によって今回のものを含めて3点を比較することはできない。

(1)VASELINE GLASS Canary to Contemporary, The Comprehensive Guide to Yellow-Green Pattern Glass, Art Glass and Novelties from 1840 to the Present by David A. Petersonの p8 のADAMS & CO.のWILDFLOWER(omn: Adams No. 140, c.1874-1891) の説明は以下のとおり。

『この広く再生産されているパターンは1874年に多様な形態で clear, amber (light and dark), canary, blue, apple greenのいろいろな色で製作された。「canary」 と 「apple green」がブラックライトで蛍光を発する。

1891年の合併の後、同じパターンが、the United States Glass Co. により再生産された。「Identifying Pattern Glass Reproduction by Jenks , Luna & Reilly (1993)」によると再生産は早くとも1936年に始まった。この時期にはgoblet, 10'' square plate, tumblerが再生産された。これらは新しい鋳型によるものでコピーはオリジナルパターンを正確に描写していなかった。後に改良がなされた再生産品が市場に出された。 Wildflowerの再生産品は以下のとおり。(略)

Goblet:8 oz., 6"の高さのものはJoe St. Clairが、後にL. G. Wright Glass Co. が生産している。これには上部縁周囲にopalescentがあるものとないものがある。opalescent がないものはJoe St. Clairによるものである。opalescentがあるものはすべて複製品である。L. G. Wright Glass Co.もopalescentのないものも生産している。』

(参考)「EAPG Reproductions You Need to Know」by PatternGlass.com
Reissue vs. Reproduction(再発行と複製品)


A reissue is a pattern that is produced subsequent to its first production, regardless of the time span and regardless of the maker without any changes to the original molds or plates.(再発行は初回の生産に続いて生産されたパターンで、オリジナルの鋳型になんら変化がないもので、タイムスパンやメーカーにはかかわらない。)

A reproduction is a copy or imitation of an original pattern which was not produced from the original molds or plates.(複製品はオリジナルのコピーまたは複写品でオリジナルの鋳型で生産されていないもの。)

(2)「Sean George Pressed Glass & Goblets」「Reproductions - An Educational Study(複製品ー教育的研究)」 に、オリジナルワイルドフラワーゴブレットと複製品ワイルドフラワーゴブレットについての解説と写真が掲載されていた。オリジナルはclear、複製品はamber, blue, canaryが掲載されている。

ORIGINAL WILDFLOWER GOBLET(オリジナルの生産会社名と生産時期)
- 1870's, Adams & Co., Pittsburg, Pennsylvania
- 1890's, U.S. Glass Co. - This location was the former site of Adams & Co.(所在地は以前のAdams & Co.と同じ)

REPRODUCTION WILDFLOWER GOBLET(複製品の生産会社と生産時期)
- Late 1960's, L.G. Wright, New Martinsville, WV
- Early 1970's, Crystal Art Glass, Cambridge, Ohio
- 1980's, Summitt Art Glass, Akron, Ohio
- Late 1980's, Mosser Glass Co. (still in production 生産中)
- (参考)現在, Replacements Ltd.旧Cambridge Glass が生産していたWildflowerなどの複製品を生産販売している)Wildflowerのゴブレットではclear, amber, blue, yellow(canary) を販売している。

・This Pattern is Difficult to Identify. Originals are finely stippled, and have a high relief to the leaves and flowers.(このパターンの同定は難しい。オリジナルは繊細に点描されており、葉や花に高尚な安堵感がある。)

・Reproductions are poorly molded, lack the crisp details of Originals, the stippling is poor and these examples are often much heavier in weight.(複製品は貧弱な型、オリジナルのくっきりした細部を欠いており、点描は貧弱で、これらの作品例ではしばしば重量が非常に重い。)

・Original colours are soft, while the reproduction colours tend to be strong and harsh. (オリジナルのカラーはソフトで、複製品のカラーは強くどぎつい)

・The vriety of tableware made both originally and in the reproduction period is extensive, as well as the available colours in each of the periods. (様々な卓上食器類がオリジナルでも複製品でも作成された期間は長く、同様にそれぞれの期間で入手できるカラーは多い。)

(3)「PatternGlass.com」の「Drinkware Cups, Mugs and Tumblers」⇒「Goblet」⇒「the fifth room of goblets」の最後に「WILDFLOWER is Adam's Glass Co. pattern #140. 」 として clear, amber, blue(複製品), apple green の goblet が掲載されている。ただ、同時に生産されたとされる canary は掲載されていない。

(4)Replacements.Ltd.にAdams & Co. のWILDFLOWER-BLUEのカタログが掲載されているが、Wildflower1874のパターンと同じ。カタログ にはWildflower-Amber, Blue, Clearの3色がある。ただ、Blueと記載されており、「apple green」 とはされていないが、写真 で見る限りReplacementのカタログにある製品の色もおなじく緑がかったやさしい水色(apple green)である。ただ、Vaseline glass とはどこにも記載されていない。現在、注文に応じて販売されている模様。

(5)以上の調査結果から、今回入手した Goblet を考察すると、@色は「apple green」とされているものである。以前に入手した「Wildflower Apple Green Tumbler」 と比較するとほんのわずかであるが青が弱い気がする。Awildflowerの模様は緻密さがなく、今一つ迫力にかける。B見た目で新しい感じがする。

これらを総合すると、オリジナルではなく、1960年代以降に L. G. Wright などが生産した複製品の可能性が高い。オリジナルを入手してみたい。

10/2/2012
Panelled Hexagons Thumbler

セカイモンで入手した。周囲に15面のパネル模様の美しいタンブラー。

10/2/2012
総括と今後の方針

2010年12月からウランガラスの収集をはじめてほぼ1年9か月が経過した。以前からグラス類の気に入ったものを購入して楽しんできたが、2010年12月にウランガラスを初めて手に取ってみて、その妖しい美しさにひかれて収集をはじめた。収集の対象はやはり使用して楽しめるグラス類とした。収集の初期のころは骨董市、Yahooオークションなどから収集していたが、最近はセカイモンで米国のオークションから収集するようになっている。

米国では1800年代からEAPGとしてかなりの量が生産されていたので、いろいろなものが安価で入手可能である。オークションはすべて掲載写真のみで判断しなければならないので、リスクが高いが、日本の骨董市などと比較したらはるかに安価に購入できる。ただ、送料などの経費がかかるので、ある程度高価な品物を中心に入札している。一方、ヤフーオークションは出品数は少ないが、値段も手ごろで、美品が多く、リスクは少ない。いずれにしても、リスクを承知で入札しないといいものは入手できない。米国では相場が割合と明確で、どうしてもほしい品物は、入札価格を高めに設定すれば、かなり落札できる。

収集品が増えてきたので整理もかねて、2011年11月からギャラリーを開設した。グラス類は主としてゴブレット、タンブラー、ショットグラスなどに分けて掲載している。なかでもゴブレットにはやはり存在感がある。また、色ではイエローが緑色の蛍光と混ざってウランガラス本来の美しさがある。鮮やかなグリーンも見ごたえがある。また、最近ウランガラスでは珍しいブルーのタンブラーを入手したが、その色合いが緑がかった空色で心を和ませる美しさがあることを見出した。デザインでは凹凸のあるデザインが発色が美しい。なかでも特徴のあるオブネイルタイプは光が屈折しておもしろさがある。

今後の方針は以下のとおり
1)ブルーのグラス類に注力して収集にする。理由は、
@ Wildflowerのapple greenの緑がかったうすい青色が美しく非常に気にいっていること。
A 米国ではブルー系のウランガラスは人気がないので生産の種類、数が少ないこと。
B 米国ではブルー系のウランガラスは人気がないので落札が比較的容易であること。
なお、注意点としては、ブルー系には蛍光を発するカリガラスもあり、ウラン独特の緑色蛍光の確認が必要。
2)従来収集していない色(ブラウン、ピンクや色の混ざったタイプ)も収集してみる。
3)デザインのよい(オブネイルなどを含む)ゴブレット、タンブラーの収集(できれば複製品よりオリジナル)を継続
4)Wildflowerのパターンのcanaryとapple greenの収集(できれば複製品よりオリジナル)

9/15/2012
Square Bottom Shot Glass



セカイモンで入手した。めずらしい上部分が丸くて下部分が四角のFIRE-POLISHED(炎仕上げ)のショットグラス。グリーンの発色も美しい。

ほかの米国のグリーンのショットグラス(0.2)に比較して放射活性が約10倍の1.9もあり、ウラン含量が高いと考えられる。入手しているチェコ製(イエロータイプ)は0.9〜1.9であり、この範囲に入る高さ。ショットグラス以外のほかのグリーンタイプのウランガラスでもこれだけ高い放射活性はめずらしい。

説明には、奇抜なデザインで出品者が所有している書籍には記載がないとしている。また、明らかにハンドメイドであるとしている。入手した2個はハンドメイドによるためか、底の内外の部分つくりは、明らかに2個に違いがあり、また精巧さがない。上部は型を当てて押し広げられたことからガラスの厚さが下部よりも薄くなっている。

説明には、生産国、生産会社、生産時期の記載はないが、米国製ではない可能性もある。

8/4/2012
THUMBPRINT WINE GOBLET



セカイモンのオークションで入手した。イエローのウランガラスで、蛍光灯下で緑色の蛍光がよく発色しており、肉厚(1/4インチ:0.6p)で重量もある。ただ、リムに小さなかけがある。

説明書では、ビクトリア時代中期、1840〜60年代のサンバープリントのワイングラス用に作られたものとされている。

大きめのサンバープリントに小さなサンバープリントがいくつも写って美しい。

7/7/2012
VASELINE GLASS Canary to Contemporary
The Comprehensive Guide to Yellow-Green Pattern Glass, Art Glass and Novelties from 1840 to the Present
by David A. Peterson




セカイモンで入手したPaperback版 。主に米国と、一部英国のUGの小さい写真が1400枚掲載されている。メーカー名や、物によっては年代情報が付いているのでコレクションを確認するのに便利とされる。英米メーカー30社の解説も付いている。

コレクションの確認に推奨されているが、収集しているグラス類は意外に少ない。読破すればかなりの知識が得られそう。

7/7/2012
Wildflower Thumbler Blue-Green
酸化セリウムで第1回の研磨を行った。内側に付いた目立つすれと口外側のふちのすれに限定して実施した。内側のすれは少なくなったがまだ幾分目立つので再度研磨の必要がある。口外側のすれは30分の研磨でほとんど分からない位にきれいになった。



7/3/2012
Bohemian Enameled Tumbler


セカイモンのオークションで入手した。イエロー・グリーンのウランガラスで、蛍光灯下でも緑色の蛍光がよく発色しており、重量感もある。エナメルで絵柄が描かれている。説明書では、ボヘミヤ製の「タンブラー」とされている。

Ando's Uranglass Gallery のゴブレットには同じような絵柄が描かれているが、「ボヘミア、ビーダーマイヤー時代、1840-50年」との記述があった。

絵柄からボヘミア製のビーダーマイヤー時代、1840-50年のものと推察される。

7/3/2012
Bohemian Footed Tumbler

セカイモンで入手した。タイトルには「ワセリンガラスのタンブラー高さ4インチー生産者不明」と記載されていた。高さ10pの重厚なタンブラー、蛍光灯下での発色も美しい。

生産者不明とあったが、Ando’s Uranglass Gallery の ボヘミア・ドイツのウランガラス 展示室2-1 ゴブレット、タンブラー  に同じタイプのタンブラー (16) タンブラーUV、プレスガラス、ボヘミアやドイツ、1920-30、H11-13cm  が掲載されていた。

グリーンの色は古いタイプのグリーンである。プレスガラスであるが作りは緻密さに欠ける。蛍光灯下での蛍光の発色は素晴らしい。ボフェミアまたはドイツで1920-30年ごろに生産されたものと形は同じである。

古い時代のものと考えられるが、ボフェミアまたはドイツで生産されたとの確信は得られない。米国で生産された可能性も否定できない。

6/19/2012
Quilted Pattern Tumbler


ヤフーオークションで入手した大きめのタンブラーでビールグラスに最適とされていた。蛍光灯下での発色が美しい。

同じタイプのタンブラーがVaseline Glass Quilted Pattern Tumbler Vase or Spoonholder としてセカイモンに出品されていた。タイトルには、「キルティングパターンのワセリンガラス タンブラー、花瓶、スプーンホールダー」と記載されていた。説明には、高さが4インチ7/8(約12.4p)で米国の Mosser Glass 製とされていた。生産時期は記載されていない。

同じMosser Glass 製のランブリングローズ タンブラー を入手しているが、ウランガラスの色はよく似ている。

5/13/2012
Wildflower Thumbler Blue-Green
アンティーク マザーグース で入手した【19世紀アンティーク 青緑ウランガラス】 タンブラー 。説明によると、透き通った青緑色が美しい、古いアメリカンプレスガラスのウランガラスのウォータータンブラーとされる。

ピッツバーグのAdams & Companyの作品で、Wildflower(野の花)というデザインとのこと。 三角形を組み合わせたバンドと楕円を連ねたバンドの間に花を配したデザイン。 グラスの底部も三角形を連ねた三角格子柄となっている。 アメリカのガラスとしてはとても古いもので、1874年ころのものとされる。青緑色のウランガラスでできており、ブラックライトで照らすと綺麗な蛍光を放つ。



使用感はあるものの状態はとても良く、表面にスレが入っているが、チップ・ヒビなどは一切なし。酸化セリウムで研磨してみることとした。

青緑色のウランガラスはTumbler Crackled No.5 Noble Greenに次いで2個目。

5/10/2012
Georgian GOBLET Green

「GEROGIAN GOBLET(グルジアン ゴブレット)」 のグリーンタイプ。 口径7.8cm 高さ9.8cm。 アンティーク マザーグース で入手した。上質のデプレッション期の米国製ガラスを示すエレガントグラスと呼ばれるカテゴリーの、緑色のウランガラスでできたウォータータンブラーとされる。

また、Cambridge Glass社製の"Georgian"というパターンの作品で、1930年から50年の間の作品とされる。六角形とひし形を組み合わせたようなデザインのとても重厚な造りで、かつ、この時代のものとしては雑さがないとされる。

Cambridge Glassではこの緑色のことをPistachio Colorと呼ぶそうで、グリーンタイプの色合いがとても良い。また、大きさもほどよく、重量感もあり手にぴったりフィットする。

セカイモンにグリーンの同じサイズのグラス4- Vintage Vaseline Depression Green Water Glasses が、ウオーターグラスとして出品されていた。

また、セカイモンでイエロータイプのグラスPAIR OF VASELINE URANIUM GLASS VIKING TUMBLERS CUP GEORGIAN GOBLET CANARY YELLOW が掲載されていた。説明には、「VIKING TUMBLER/CUP(バイキング タンブラー/カップ」「GEROGIAN GOBLET(グルジアン ゴブレット)」と呼ばれていること、また、ハンドメイドでOHIO州Cambridgeで作成されたことなどが記載されていた。

なお、イエロータイプ の同じサイズのグラスをすでに入手している。

「GEROGIAN GOBLET(グルジアン ゴブレット)」「VIKING TUMBLER/CUP(バイキング タンブラーのカップ」などの呼称がある。また、「VIKING」は北欧のバイキングにちなんだものか、米国のガラスメーカーの「Viking」にちなんだものかは不明。実際の用途はウオーターグラスと考えられるが、ロックグラスに最適。



4/4/2012
Cracked No.5 Yellow, Green, Noble Green

クラック入りタンブラーのイエロータイプ(Crackled No.5 イエロー 口径8.0cm 高さ10.5cm )、グリーン(Crackled No.5 グリーン 口径8.0cm 高さ10.5cm)、ブルー(Crackled No.5 ノーブル グリーン 口径8.0cm 高さ10.5cm)をLapo から入手した。

ブルータイプのウランガラスははじめてであるが、美しい。蛍光灯にかざすと若干グリーンに色づくがイエロータイプより発色は少ない。



3/22/2012
Hobnail in Square Tumbler

セカイモンで入手した。説明には A RARE ONE!! Canary Vaseline HOBNAIL IN SQUARE TUMBLER と記載されていた。 格子に区切られた中にオブネイルがある。めずらしい。



3/11/2012
Hobnail Cup

オブネイル カップ(Hobnail Cup) をヤフーオークションで入手した。

同じオブネイル カップ(Hobnail Cup)を2012年2月8日セカイモンで入手している。セカイモンからのものに不満があったので、追加で入手したが、より美品である。ただ、同じ仕様であるが、若干やせた感じがする。また、胴体部分に大きな円形のおそらく crackがあるので、このcrack様のものはcrackではないことが分かった。



3/6/2012
DAISY & BUTTON Tumbler

セカイモンで入手した。説明には「EAPG Yellow Vaseline Tumbler 」 と記載されていただけ。

若干、傷があるが、蛍光灯下で蛍光の発色が美しい。また、下部からの紫外線照射もかなりよい。



3/3/2012
Vase Thumb Print

セカイモンで入手した。説明には「Vaseline Glass squat vase inverted thumb print pattern with lattice top ex cond 」  と記載されており、胴体部分にサムプリントがあり、上部のふちには格子模様の高さ:11.7 cm、外径:8.5 cmの小型の花瓶。

ウランガラスの色はYellow-Pale Greenで美しい。生産会社、生産時期は不明。



2/17/2012
Hobnail Tumbler

セカイモンで入手した。説明には「Vintage Hobnail Hob Nail Vaseline Glass Cup Tumbler Candle Holder 」 と記載されていた。



セカイモンに、同じ Hobnail Tumbler が、「EAPG -- The Doyle Glass Company, Vaseline Hobnail Tumbler / Goblet -- 1885 」 として出品されており、 1885年ごろの The Doyle Glass Company 製であるとされていた。

特段の傷や欠けなどはないが、オブネイルの間に曇りがある。特に底のオブネイルの間の曇りはすりガラスのようになっている。オブネイルグラスの欠点はオブネイルの間によごれがつきやすいこと。酸化セリウムで研磨してみることとした。



2/16/2012
EAPG

EAPGとは Early American Pattern Glass の略で、「What is EAPG (Early American Pattern Glass)? 」 に詳しく説明されている。

デザインが統一されたプレスガラス製の卓上食器類で、Victorian 時代(およそ1850-1910年)に米国で生産されたものとされる。

一方、1930年代から40年代のプレスガラス食器は"Depression Era Glass"とされている。

2/15/2012
Rock Glass Celery

「Cerely Dish」 をセカイモンで入手した。セロリのスティックを入れておく容器として使用されていた模様。説明書には、「Vaseline Glass Celery Dish 」として、1880年代半ばのバカラ(Baccarat:仏)製であるとされている。高さ:10.7 cm、外径:9.9 cm、少し大きめであるが、形が良いのでロックグラスとした。



上半分から明らかに吹きガラスであることがわかる。金の装飾も綺麗に残っており、壺のように飾って鑑賞に堪える製品となっている。ただ、蛍光灯下での発色がもう少しほしい。EAPG(Early American Pattern Glass)はプレスガラスとされており、吹きガラスは珍しいのでやはりバカラの本物か?来年の同好会に持参して評価してもらう予定。

壺のように飾って鑑賞に堪えるといった観点からはデザインのよい綺麗なVase(花瓶)をコレクションに加えることも一考か?Vase(花瓶)として分けることとした。

2/14/2012
Daisy & Button Tumbler

セカイモンで入手した。説明には「Vintage Yellow Vaseline Glass Tumbler」 と記載されていたが、rimに凹凸のあるのでタンブラーではない考えていた。

セカイモンに、同じDaisy & Button(ヒナギクとボタン)のV装飾デザインで、透明ガラス製のものが、「RARE! c1892 EAPG ~ US GLASS "DAISY & BUTTON" PICKLE CASTOR JAR」 として出品されていた。同じDaisy & Button(ヒナギクとボタン)のV装飾デザインで、ブルーガラス製の「Pickle Castor Insert」も出品されていた。

したがって、これは「ピックルスキャスター」のピクルスを入れておくガラス容器の部分であり、「PICKLE CASTOR JAR」または「pickle castor insert」 といわれていることが分かった。

いずれも、「ピクルスキャスター」の金属部分は腐食しやすいので、ガラス容器だけが残っていると考えられる。透明ガラス製「PICKLE CASTOR JAR」の製作会社と製作年代は「 U. S. Glass Co. circa 1892」とされているので、同じころのものと考えられる。高さ:11.9 cm、外径:8.5 cm。



2/8/2012
Hobnail Cup

オブネイル カップ(Hobnail Cup) をセカイモンで入手した。

説明書には、「Vaseline Hobnail Cup, Punch Cup, Mug」 とされている。Hobnail は 頭の大きなびょうくぎの意味。製作年代は記載されていない。サイズは、高さ15.5cm、外径7.7cm。Hobnail タイプのウランガラスは初めて。蛍光灯下で Hobnail が美しい。 HobnailにHobnailが小さく写り美しい。カップであるがロックグラスにもよさそう。



蛍光灯の光にかざしてよくみると、rim にかすかな crack を発見、さらに、胴体部分に大きな円形のおそらく crack を発見。これもよく見ないとわからない。写真を撮ったが、写真には全く写らない。説明書きには「no crack」と記載されていた。出品者の評価がよくなかったのが、正しかったようだ。

ウランガラスとしては、蛍光灯下での蛍光の発色がいまひとつ弱いように思われる。底から UV-LED の照明を当てたが、蛍光の発光が少ないのでよくみると、外側の底に白色の水垢様のものが付着していた。さらに、胴体の hobnail のまわりにも白色の水垢様の付着物があった。これらは酸化セリウムで研磨することとした。



1/16/2012
Cathedral Goblet

淡いイエローのウランガラスをセカイモンで入手した。蛍光灯下での蛍光の発色は少なめ。放射能も少なめ。

説明書には、「Cathedral Goblet 」とされている。Cathedral は大聖堂の意味。Bryce Brothers と United States Glass Company (1891年の合併前の会社名はOrionで Waffle and Fine Cut で知られている) の1885年ごろの製品とされている。サイズは、高さ15.5cm、外径7.7cm。



1/7/2012
骨董ジャンボリー見学会

ウランガラス同好会「骨董ジャンボリー見学会と昼食会」 に参加させていただいた。同好会メンバーになってから2回目の参加。11時に集合してから入場。12時50分に再集合して昼食会場へ。



昼食後、持参したボヘミアンゴブレットを苫米地会長と吉岡さんに鑑定していただいた。放射能を吉岡さんのSOEKS-01M 最新型ガイガーカウンター 放射能・放射線測定器で測定していただいたが、やはり3μS/hであった。古いものは放射能が高いとのこと。



苫米地会長によるとワイングラスとのことで、分析してみないと確かではないが、古いもので良いものとの評価をいただいた。また、THUMBPRINTはそこからグラスの内側が見えるようになっているとのこと、THUMBPRINTを覗いてみると確かに向こう側がきれいに見える。写真を撮ってみた。



苫米地会長、吉岡さんほか皆様に親切にしていただいた。また、いろいろな情報が得られ非常に有意義であった。次回も是非参加したい。同好会のメンバーの皆さまに感謝。


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