ウランガラス研索日記
Uranium Glass Search Diary Part 5 (2015.1〜12)

カウンター カウンター

Last Update Dec 31, 2015



ウランガラス ギャラリー Uranium Glass Gallery

ゴブレット Goblet









タンブラー Tumbler





















ロック グラス Rock Glass



ショット グラス Shot Glass









カップ Cup



スプーン立て Spooner



ノン ウランガラス ページ Non Uranium Glass Page




新聞の記事で関心のあったウランガラスをたまたま手に入れたことからウランガラスを研索(「けんさく」は「研」究と検「索」からの造語)することとした。対象は使って楽しめるグラス類とし、その記録を「ウランガラス研索日記」としてまとめることとした(2010.12.11)。

ウランガラスはボフェミア(現在のチェコ共和国)の Franz Xaver Anton Riedel フランツ・クサファー・アントン・リーデル(1782−1844)によって開発され、1830年代には量産されていたとされる。また、珍しい蛍光色と二色性を持つ、もっとも有名なウランガラスの名称も、リーデルによるもので「アンナゲルプ Annagelb 」(アンナの黄色)と「エレオノーレングリュン Eleonorengrun」(エレオノーラの緑)は、フランツ・リーデルの二人の娘 Anna Maria Theresa Riedel と Eleonora Riedel にちなんで名づけられたとされている。

ウランガラスの魅力はその妖しい色合い。一般にみられるのは、イエロータイプ(米国ではワセリンガラス Vaseline glass と呼ばれている)かグリーンタイプでその中間の色合い、また、ブルータイプもある。ウランガラスはブラックライト(紫外線)を当てると緑色の蛍光を発する。したがって、光線中の紫外線の量によって蛍光の発光量が変化するので妖しい色合いとなる。

ウランガラスは蛍光灯下でみるのがよい。蛍光灯からは紫外線が出ているので、室内でも妖しい色合いが醸しだされる。イエロータイプは蛍光灯の下では緑がかってみえ、グリーンタイプはグリーンがさらに鮮やかにみえる。また、ブルータイプは緑がかってやさしい水色にみえる。この妖しい美しさがウランガラスの魅力である。

ウランガラスの収集をはじめてから1年近く経過して、ようやくコレクションらしくなってきたので、「ウランガラスギャラリー」をページに追加した。なお、ギャラリーは、ゴブレットタンブラーロックグラスショットグラスカップスプーナーなどに分けて、写真(96X127)のみを掲載し、この写真からそれぞれのグラスのページにリンクすることとした。(2011.11.28)

さらに、ウランガラス収集の過程で入手した蛍光を発するグラス類の「ノン ウランガラス ページ」 を掲載した。(2012.10.5)

ウランガラスギャラリーに掲載されているウランガラスはオークションサイト:セカイモンにより米国から入手したものがほとんどである。米国では一般的に、Yellow または Canary 色のウランガラスは、ワセリンガラス(vaseline glass)と呼ばれている。

米国におけるウランガラス生産は、1800年代半ばから始まった模様で、1800年代後半から1910年代までに製造されたウランガラスは 「Eary American Pattern Glass(EAPG)」とて知られている。ただ、これら独特なデザインのEAPGは人気があることから、1910年以降、複製品が多数生産されている。

また、1920年代から40年代にかけて米国で生産されたウランガラスは「Depression Glass(恐慌ガラス)」と呼ばれている。そのデザインは実用的なシンプルなものでEAPGとは一見して見分けができる。現在でも米国のいくつかのガラスメーカーはウランガラスを生産している。使用しているウランは劣化ウランとされている。

米国では南北戦争以外に戦災がなかったため、古くからのウランガラスが数多く現存している。また、ボフェミアなど海外から輸入されたウランガラスも残存していると考えられる。そのため、オークションには米国で生産されたもののみならずボフェミアなど海外でで生産されたと考えられるウランガラスも出品されている。(2014.10.31)

ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 6(2016.1〜 )
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 4(2014.1〜12)
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 3(2013.1〜12)
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 2(2012.1〜12)
ウランガラス研索日記 Uranium Glass Search Diary Part 1(2010.12〜2011.12)

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月日年内容
12/31/2015
骨董ジャンボリー「魅惑の光:ウランガラス」特別展 日本ウランガラス同好会(2)

骨董ジャンボリーでの「ウランガラス特別展開催のお知らせ」 を掲載。

12/23/2015
骨董ジャンボリー「魅惑の光:ウランガラス」特別展 日本ウランガラス同好会(1)

出展するUGを12点選定した。ゴブレット5点とタンブラー7点。



上段左から、「ワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(英国、Royal Brierley、1930〜40年代)」「ゴブレット レッドクリフ シデナム(米国、Fenton、1930〜40年代 )」「ゴブレット ヴァレンシア ワッフル アップルグリーン(米国、Adams and Co.、1880年代)」「ゴブレット ビーダーマイヤ ビーカー (ボヘミヤ、生産者不明、1850年代)」「サンバープリント ボへミアン ゴブレット (ボヘミヤ、生産者不明、1850〜60年代)」「ボへミアン ビーダーマイヤー ビーカー メダリオン(ボヘミア、生産者不明、1840〜1860年代)」

下段左から、「タンブラー ルビーの雫U (米国、Hobbs, Brockunier & Co.、1884年)」「タンブラー ルビナ ヴェルデ(Hobbs, Brockunier & Co.、1880〜90年代)」「タンブラー ルビナ ベルデ アートグラス(米国、生産者不明、1880〜90年代 )」「ボへミアン ビーダーマイヤー タンブラー(ボヘミヤ、生産者不明、1840〜60年代)」「バカラ フット タンブラー (フランス、Creusot Factory、1830年代〜40年代)」「ボヘミアンフットタンブラー(ボヘミア、生産者不明、1860〜80年代)」

11/18/2015

ゴブレット ヴァレンシア ワッフル ワセリン Goblet Valencia Waffle Vaseline



セカイモンで入手した。ワセリン色(pale yellow)の美しいウランガラス。説明書では、Depression時代の台付ワインゴブレットとされている。

しかし、すでに入手している「Goblet Valencia Waffle Apple Green」とパターンが同じであることから、Depressionガラスではなく、EAPGと考えられる。

(1)VASELINE GLASS Canary to Contemporary, The Comprehensive Guide to Yellow-Green Pattern Glass, Art Glass and Novelties from 1840 to the Present by David A. Petersonの p8 のADAMS & CO.のVALENCIA WAFFLE(omn: Adams No.85,also known as Block, c.1885-1891) の説明によると、このパターンの複製品は知られてないとされている。このパターンは、クリア、ブルー、ワセリン及びアップルグリーンにより、フルラインの製品が生産されたとされている。

(2)IDENTIFYING Pattern Glass REPRODUCTIONS, BILL JENKS・JERRY LUNA・DARRYL REILLY, WALLACE-HOMESTEAD BOOK COMPANY, Radnor, Pennsylvania (EAPGの複製品の専門書)には、このパターンは掲載されていない。

以上から、今回入手した Goblet は優しい pale yellow で型もしっかりしており、ADAMS & CO.のVALENCIA WAFFLEのVaselineのオリジナルと考えられる。これでADAMS & CO.のVALENCIA WAFFLEのウランガラスゴブレット2種(Apple GreenとVaseline)がそろったことになる。



10/21/2015
朝日のワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(Wine Goblet Royal Brierley)その2

今朝も朝日が差したので、
ワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(Wine Goblet Royal Brierley)の写真撮影を行った。

この茶色のウランガラスの朝日による発色は何回見てもすばらしく、これ以上の発色はないのではないか。ウランガラスはカナリーの発色が美しいが、この茶色に勝るものはないと思われる。発色は朝日の側から見た方がよいことが分かった。何枚かの写真を掲載したが、カメラの再現性には限界があり、実際はもっと美しい。高性能のカメラを入手して撮影したい。

ワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(Wine Goblet Royal Brierley)


10/17/2015
机上に展示ケースを設置したが、朝日が当たって発色するので、トパーズ ターキー トラックス タンブラー(TOPARZ TURKEY TRACKS TUMBLER)の写真撮影を行った。

琥珀色より薄いトパーズ色にグリーンが混ざって発色しており、ワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(Wine Goblet Royal Brierley)より明るい発色。

8時30分ごろ、朝日の当たるしばらくの間であるが、光の入射角度、撮影方向で色が違う。撮影方向を変えて撮影した。

トパーズ ターキー トラックス タンブラー(TOPARZ TURKEY TRACKS TUMBLER)


10/16/2015
朝日のワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(Wine Goblet Royal Brierley)その1

机上に展示ケースを設置したが、朝日が当たって発色するので、
ワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(Wine Goblet Royal Brierley)の写真撮影を行った。

琥珀色にグリーンが混ざって神秘的な発色。カナリーの発色よりも深みがある。蛍光灯下では発色が弱いが自然光、特に朝日の発色はすばらしい。これほどまでとは思わなかった。

8時30分ごろ、朝日の当たるしばらくの間であるが、光の入射角度、撮影方向で色が違う。もっと高性能なカメラで撮影したい。

ワインゴブレット ロイヤル・ブライアリー(Wine Goblet Royal Brierley)


朝日が当たっている側からの写真、こちらからの方が発色がよく美しい。


12時ごろの自然光で撮影したが朝日ほどの発色はしていない。やはり朝日には紫外線が多く含まれているのだろう。





10/15/2015
机上に展示ケースを設置したが、朝日が当たって発色しているので、写真撮影を行った。ただ、カメラの性能の悪さと技術が未熟のため、そのまま美しく撮影されていないのが残念。

ゴブレット レッドクリフ シデナム(Goblet Fenton Red Cliff Sydenham)


ボヘミアンフットタンブラー(Bohemian Foot Tumbler)






10/13/2015
「ウランガラス研索日記」にカウンターを設置した。

6/1/2015
タンブラー ムーン & スター ワセリン カーニバル (TUMBLER Moon & Star Vaseline Carnival) 3個を記念品として3名に贈呈した。水割りなどに丁度良いタンブラー。

4/22/2015
ロックグラス 煌(きらめき)ーFairy Green



妖精の森ガラス美術館 のガラス工房の製作したロックグラス「煌(きらめき)ーFairy Green」を入手した。量感があり手に馴染む。蛍光灯下で煌めくようなグリーンの発色がすばらしい。

2/13/2015
ステムド コーディアル ゴブレット(Stemmed Cordial Goblet)2個組 を記念品として贈呈した。コーディアル ゴブレットは日本酒のグラスに丁度よい大きさ。

2/1/2015
展示ケースを模様替え。模様替えは6回目。

後段にゴブレットを配置。左から、「ゴブレット Bk00002 グリーン 」「ゴブレット ヴァレンシア ワッフル アップルグリーン」「ゴブレット レッドクリフ シデナム」「ゴブレット Bk00002 イエロー」。

前段にタンブラーを配置。左から「ヘキサゴンパネル タンブラー 」「デージー & ボタン タンブラー H 」「タンブラー トパーズの雫 」「デージー & ボタン サンバープリント タンブラー」「デージー & ボタン タンブラー」。

蛍光灯+UV照明


UV照明

1/25/2015
展示ケースを模様替え。模様替えは5回目。

後段にゴブレットを配置。左から、「ボヘミアンフットタンブラー」「ゴブレット レッドクリフ シデナム」「ゴブレット ビーダーマイヤ ビーカー」「ボフェミアン オクタゴン ゴブレット」「ステムド コーディアル ゴブレット」。

前段にタンブラーを配置。左から「タンブラー ドレイプ 」「タンブラー ルビーの雫 」「タンブラー バランバート」「ワイルドフラワー カナリー タンブラー」。

蛍光灯+UV照明


UV照明


蛍光灯照明



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