ギベオン隕石 Gibeon Meterolite




項目
Item
内容
Specifications
名称
Name
ギベオン隕石
Gibeon Meterolite
種類
Classification
鉄隕石
iron meteorite
形態
Form
スライス
slice
サイズ
Size
4.5×4.2×0.2 cm
重量
Weight
35.4 g
採集地/採集国
Harvested Place
ナミビア産
Great Nama Land, Namibia
採集時期
Harvested Date
1836年以降
購入先
Shop
ギャラリーメイソン
入手期日
Acquisition Date
2016.2.9
関連情報
Information
ギベオン隕石スライス ナミビア産 4.5×4.2×0.2 cm 35.4 g
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ウィドマンシュテッテン構造が美しい。

ウィキペディアには以下の説明が記載されている。

『ギベオン隕石(ギベオンいんせき、Gibeon meteorite)は現在のナミビア・ハルダプ州で発見された鉄隕石である。ギボン隕石とも。約4億5千万年前に地球に落下したと考えられている。

隕石は現地人により、槍などの武器を作るのに使用されていた。ヨーロッパ人によって最初の破片が発見されたのは1836年で、イギリス人のJ. E. アレクサンダーによってグレートフィッシュ川で採集されてロンドンに送られ、ジョン・ハーシェルによって隕石であることが確認された。

隕石は大気中に突入したときに爆発し、数千の破片が 390 × 120 kmの範囲に落下したとされる。トータルで26,000kgの破片が回収されている。IV A型のファイン・オクタヘドライトに分類される。化学成分は鉄 91.8%、ニッケル 7.7%、コバルト 0.5%、リン 0.04%、ガリウム 1.97 ppm、ゲルマニウム 0.111 ppm、イリジウム 2.4 ppmなどである。

細かい網目状のウィドマンシュテッテン構造をもち、装飾品としても流通している。

また、iStone隕石の博物館には以下の説明が記載されている。

『ギベオン隕石はアフリカのナミビアのギベオンで発見された。写真はギベオン隕石をスライスの後、切断面を研磨して酸処理したもの。黒い部分は硫化鉄。金属部は鉄ニッケル合金で、網目状の模様はウィドマンシュテッテン構造と呼ばれている。この模様が形成された原因は、以下のような鉄ニッケル合金の特性である。

 一様にニッケルが分布する鉄ニッケル合金を加熱融解後、極めてゆっくり冷却した場合、900℃でニッケルの少ない部分とニッケルの多い部分に分かれ始める。この分離過程は350℃ぐらいまで続く。ニッケルの少ない部分は、多い部分に比べて酸に溶けやすい。よって、酸処理を行うと、溶け具合の差が模様となって現れる。このようにして、ウィドマンシュテッテン構造は形成される。また、冷却の速さが遅いほど、分離過程は進行する。逆に言えば、分離程度(ウィドマンシュテッテン構造)から、冷却に要した時間が見積もることができる。それによると、鉄隕石に観られるウィドマンシュテッテン構造を形成するには、100万年以上要することが分かる。合成することは不可能である。』

備考
Remarks
32045(30100)(◎)

2016年3月18日, Tsutomu IKEDA, Ph.D.

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