ウランガラス研索日記
Uranium Glass Search Diary Part 9 (2021〜 )

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Last Update Feb 2, 2021



ウランガラス ギャラリー Uranium Glass Gallery(⇒生産国別)

ゴブレット Goblet











タンブラー Tumbler























ロック グラス Rock Glass





ショット グラス Shot Glass





カップ Cup



ノン ウランガラス ページ Non Uranium Glass Page
ネオジウムガラス、マンガンガラス、カリガラス、蛍光ガラス




新聞の記事 で関心のあったウランガラスをたまたま手に入れたことからウランガラスを研索(「けんさく」は「研」究と検「索」からの造語)することとした。対象は使って楽しめるグラス類とし、その記録を「ウランガラス研索日記」としてまとめることとした(2010.12.11)。また、情報収集のため、ウランガラス同好会 に入会する(2010.12.13)と共に、Uranium Glass Antenna を作成した(2011.1.1)。

ウランガラス はボへミア(現在のチェコ共和国)の Franz Xaver Anton Riedel フランツ・クサファー・アントン・リーデル(1782−1844)によって開発され、1830年代には量産されていたとされる。また、珍しい蛍光色と二色性を持つ、もっとも有名なウランガラスの名称も、リーデルによるもので「アンナゲルプ Annagelb 」(アンナの黄色)と「エレオノーレングリュン Eleonorengrun」(エレオノーラの緑)は、フランツ・リーデルの二人の娘 Anna Maria Theresa Riedel と Eleonora Riedel にちなんで名づけられたとされている。

ウランガラスの魅力 はその妖しい色合い。一般にみられるのは、イエロータイプ(米国ではワセリンガラス Vaseline glass と呼ばれている)かグリーンタイプ であるが、その中間の色合い、また、ブルーブラウン(琥珀色)タイプ、さらにはルビナ ベルデ(Rubina Verde) のような赤系のタイプもある。ウランガラスはブラックライト(紫外線)を当てると緑色の蛍光を発する。したがって、光線中の紫外線の量によって蛍光の発光量が変化するので妖しい色合いとなる。

ウランガラスは蛍光灯下でみるのがよい。蛍光灯からは紫外線が出ているので、室内でも妖しい色合いが醸しだされる。イエロータイプは蛍光灯の下では緑がかってみえ、グリーンタイプ はグリーンがさらに鮮やかにみえる。また、ブルータイプ は緑がかってやさしい水色にみえる。さらに琥珀色タイプ では琥珀色とグリーンが混ざりこの上もない美しさがある。この妖しい美しさがウランガラスの魅力である。

ウランガラスの収集をはじめてから1年近く経過して、玉石混交ではあるが、ようやくコレクションらしくなってきたので、「ウランガラスギャラリー」 をページに追加した。なお、ギャラリーは、ゴブレットタンブラーロックグラスショットグラスカップ などに分けて、写真(96X127)のみを掲載し、この写真からそれぞれのグラスのページにリンクすることとした(2011.11.28)。また、生産国別のギャラリー を作成した(2016.1.13)。

さらに、ウランガラス収集の過程で入手した蛍光を発するグラス類の「ノン ウランガラス ページ」 を掲載した(2012.10.5)。

ウランガラスギャラリーに掲載されているウランガラスはオークションサイト:セカイモン により米国から入手したものがほとんどである。米国では一般的に、Yellow または Canary 色のウランガラスは、 ワセリンガラス(vaseline glass) と呼ばれている。

米国におけるウランガラス生産は、1800年代半ばから始まった模様で、1800年代後半から1910年代までに製造されたウランガラスは 「Eary American Pattern Glass(EAPG)」 として知られている。ただ、これら独特なデザインの EAPG は人気があることから、1910年以降、複製品 が多数生産されている。

また、1920年代から40年代にかけて米国で生産されたウランガラスは「Depression Glass(恐慌ガラス)」 と呼ばれている。そのデザインは実用的なシンプルなもので EAPG とは一見して見分けができる。現在でも米国のいくつかのガラスメーカーはウランガラスを生産している。使用しているウランは劣化ウランとされている。

米国では南北戦争(1861〜65年)以外に戦災がなかったため、古くからのウランガラスが数多く現存している。また、ボへミアなど海外から輸入されたウランガラスも残存していると考えられる。そのため、オークションには米国で生産されたもののみならずボへミアなど海外で生産されたと考えられるウランガラスも出品されている(2014.10.31)。

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月日年内容
2/2/2021
ウランガラスの収集を2010年12月から始めて2020年12月で10年になりました。その時以来、これは素敵だからほしいと思って集めてきましたが、今コレクションを見ると自分のコンセプトに合わないものがかなりありました。 今、年齢的にもまた収納的にも限界に近いので、コレクションの第1回の整理をすることにしました。収集したコレクションの整理をするのは忍びないですが、より纏まったコレクションにするためには必要なことと考えました。

収集のコンセプト及び整理の判断の基準は以下のとおりです。
1.コレクションの棚に飾っていつまでも眺めていたいか?
2.自然光の下で美しいか?

以前からグラス類(ゴブレット、タンブラー)を収集してきましたが、それでも雑駁感がありました。整理した結果は冒頭のウランガラスギャラリーのとおりとなりました。これで少し纏まりができてきたと思います。いずれ、第2弾の整理も行いたいと思っています。


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