新型変則5脚ロボットの製作 Part 1「BT-L5」



6足の昆虫型ロボット(Hexapod robot)が面白そうなので、余剰部品(既製部品)で同様のものが作れないかと、 2009.1.29〜31に製作して特段の出番もなくそのまま放置してあった 「BLACK TIGER MINI」を改造して試作してみた。

1.「BLACK TIGER MINI」の製作

RCB-1を入手したのでKHR-1の余剰の部品から小型ロボット「BLACK TIGER Mini」を作成することとした。余剰部品はサーボ8個、胴体シャーシ、アーム、足底、アームサポーターなど。

サーボはKRS-784が8個から、8軸(脚部4軸、腕4軸)とする。「BLACK TIGER MINI」設計図 を作成した。足の設計は2通りあるが、とりあえず一方を採用。

脚の部品は、アーム、ブラケット、足底など以下のとおり。



腕の部品は、アーム、ブラケット、アームサポーターなど以下のとおり。



胴体の部品は、胴体シャーシ、ボード、RCB-1など以下のとおり。



(1)脚部の組み立て



(2)腕部の組み立て



(3)胴体の組み立て



「BLACK TIGER MINI」Channel配置 のとおりにサーボを設置した。RCB-1を1枚使用しているので、12軸までサーボ数の増加は可能。本体を組み立てた。「BLACK TIGER MINI」のProto-typeが完成した。あとはモーションの作成。




2.「BT-L5」の製作

6足の昆虫型ロボット(Hexapod robot)が面白そうなので、余剰部品(既製部品)で同様のものが作れないかと、2009.1.29〜31 に製作して特段の出番もなくそのまま放置してあった「BLACK TIGER MINI」 を改造して試作してみた。

(1)機体の製作

「BLACK TIGER MINI」をベースとした、腕部2本、頭部1本、足部2本の「新型変則5足ロボット」、各足は2軸で合計10軸。コントロールボードはRCB-1を1枚使用。本体はKHR-1のボディを使用し、電池6Vは胴体に収納可能。電源は以前、KHR-1用製作した安定化電源6Vを使用。コントロールボードや配線をコンパクトに収容するため、KHR-3HVのバックパックを搭載した。(BT-L5 仕様)







6足のクモ型にしたかったが、KHR-1のボディを利用したので5足が限度、しかも脚部足2本と頭部足1本は付け根サーボがヨー軸で足先サーボがピッチ軸に対して、腕部足2本は付け根サーボがロール軸で足先がピッチ軸となった変則5足。1足も3軸にしたいところだがサーボが足りないので1足2軸、5足で10軸( BT-L5 Channel 配置 )。



歩行を考慮して、足先には爪を想定して、床の多少の凸凹面でも対応できると考えられるサーボアーム(イトーレイネツ製の4000番用のショートタイプを3本、2350用を2本)を使用した。5足はほぼ均等に接地しているが腕部足がほんの少し短い。足先にシリコンチューブを装着し微妙な高さを調整した。滑り止めになりしかも床に傷を付けない。



この「新型変則5足ロボット」を「BLACK TIGER」の「BT」と「5」本の足の「L」eg、「BLACK TIGER LEG 5」を略して「BT-L5」と命名。Tは「Tiger」の代わりに「Turtle」と読むことも可能。

(2)モーションの作成

@前進モーションは2とおり作成し、シナリオで2とおりのモーションをつなげたモーションも作成した。

A右横・左横移動モーションを作成した。

B右旋回と左旋回モーションを作成した。

モーションはまだまだ工夫の余地があり、新しいモーションも作成可能。動作試験の動画は以下のとおり。



3.「BT-L5」の解体

BT-L5は1脚2軸であるが、スムースな歩行には3軸が必要であるので、1脚3軸に改造することとし、「IKT-1」を1脚3軸の「BT-L15」に改造することとした。このため、「BT-L5」の一部部品を「BT-L15」に使用するため、「BT-L5」を解体した(2010年1月10日)。


新型変則5脚ロボットの製作 Part 2「BT-L15」
新型変則5脚ロボットの製作 Part 3「BT-L45」


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