マイロボット「BLACK TIGER α2-2」の製作 Part 4


バトル能を強化しようとして腕の伸長をしてきたが、ROBO-ONE規定の「指極長は脚長の240%」がクリヤーできないことが分かった(「BLACK TIGERα,α2,α3」のROBO-ONE規格準拠比較表)。やはり従来のハンドユニットの長さが限界であった。配慮が足りず、腕の伸長作業は徒労に終わった。

1.腕伸長の中止とハンドユニット(BLACK TIGER α2)の復元

腕を「BLACK TIGER α2」のハンドユニットに復元することとした。また、脚力の強化のため、脚付け根のサーボ2個をKRS4034HVに換装することとした。これで脚部分のピッチ軸はすべてKRS4034HVとなった。機体名は「BLACK TIGER α2-2」とした。「BLACK TIGER α2-2」Channel配置

「BLACK TIGER α2-2」 腕伸長中止とハンドユニット復元 2012.5 

(自作機体:Open Class 機)


(1)「BT-α2」のモーション復元

1)スタートアップモーションの変更
RCB-3HVには「BT-α2」とは腕のチャンネル配置が異なる「BT-α3」のスタートアップモーションがセットされているので、RCB-3HVのスタートアップモーションを停止(スイッチと入れると自動的に「BT-α3」のスタートアップモーションが動作するのでこれを停止しておく)。
スイッチON後に速やかにトリムポジションに移行し、トリムポジション下で、「BT-α3」のスタートアップモーションを停止し、「BT-α2」のスタートアップモーションをRCB-3HVに書き込みスタートアップモーションとしてセットした。これでスイッチを入れると「BT-α2」のスタートアップモーションが再現される。また、「BT-α2」の屈足終了モーションもセットした(この状態で作業する)。

2)チャンネル配置の確認
トリムポジション下で、画面を「BT-α2」のチャンネル配置に変更(色分け)、サーボを動作させてチャンネル配置の確認を行った。

3)トリムの調整
トリムポジション下でトリムの調整を行った。

4)ジャイロセンサーの確認
ジャイロセンサーの設定は「BT-α3」の設定がそのままであることを確認した。ロール軸については要調整。

・同じくこのファイルのモーションは腕をまげたHPが用いられていたので、腕変換1,2,3で変換しても、CH4,5が3400となるので調整しなければならなかった。

5)基本モーションのセット
「BT-α2」のモーションを削除して、保存してあった「BT-α2」の基本移動モーション(前進、後退、横移動、起上)を「BLACK TIGER α」ファイルから取り込み、調整してセットした。「BLACK TIGER α2-2」のモーションファイルは「BLACK TIGER α22」とした。また、書き込んだモーションには末尾に‘A2’を付した。なお、元の「BLACK TIGER α」ファイルは「BLACK TIGER α2」に変更した。

6)攻撃モーションのセット

・「BT-α2」の攻撃モーションはそのままセット。

・攻撃モーションを「BLACK TIGER α3」ファイルから取り込み、「BT-α2-2」用に変換してしてセットした。書き込んだモーションには末尾に‘A2’を付した。
・「BT-α3」で作成した攻撃モーションを「BT-α2」に変換するには、「BR-α3」の脚構造は「BT-α2」と同じなので脚部分は変換不要であり、チャンネル配置が変更になっている腕部分の変換のみで移行可能。
@腕変換1:CH8⇒CH7
A腕変換2:CH7⇒CH6
B腕変換3:CH6⇒CH5

・「BT-NEO」のモーションは、脚部分はCH11⇒reverseの必要がある。また、腕部分はチャンネル配置を変更したため、変換が必要であり、3段階でモーション変換を実施(1回ではうまくゆかない)。
@腕変換1:CH8⇒CH7
A腕変換2:CH7⇒CH6
B腕変換3:CH6⇒CH5
C脚変換4:CH11⇒reverse

(2)「BT-α2-2」のモーションの調整

「BT-NEO」から「BT-α2-2」用に変換してあったモーションを調整した。
@ホームポジションを調整:「BT-NEO」脚ピッチ軸1400,1300,1300,1300⇒1400,1300,1300,1400に変更すると機体が直立することが分かった。スタートアップモーションのHPをこれに変更した。
Aジャイロ調整:CH15,23ピッチ軸(x-8) CH16,24ロール軸(x5) にピッチ軸CH12,20(x8)を追加したらより安定した。AD1-RとすべきところをAD1-Pを使用していたことが分かり修正した。
B前進スラローム2-2を調整:「BT-NEO」脚ピッチ軸1400,1300,1300,1300⇒1400,1300,1300, CH12,20:1350が最適か(1300では後ろへ倒れ、1400では前かがみになる)。
C後退2-2を調整:
D横右2-2を調整:「BT-NEO」脚ピッチ軸1400,1300,1300,1300⇒1400,1300,1300,1400が最適か。
E横左2-2を調整:「BT-NEO」脚ピッチ軸1400,1300,1300,1300⇒1400,1300,1300,1300の方がよかった。
F旋回J右を調整:旋回を連続して行うと後ろへ倒れる。1回ではジャイロが効いて姿勢を正すことができる。HPのCH15,23を1300⇒1350にした。
G旋回J左を調整:旋回を連続して行うと後ろへ倒れる。1回ではジャイロが効いて姿勢を正すことができる。HPのCH15,23を1300⇒1350にした。
これで基本モーション(前進、後退、左右横移動、左右旋回)の調整を終了)。

H屈足両面起上を調整:
I自動起立中速を調整:加速度センサー値は上向(89〜92)HP(212)下向(330〜335)で、上向45°(120)、下向45°(310)、から上向きの判定値を120にセットし、下向きの判定値を310にセットした。また、基準値を0にセットした。
判定チャートはSET120以下で上向起上、SET310以上で下向起上として、自動起立をセットした。上向、下向の自動起上動作を確認。


2.音声ユニットの搭載

(1)MANOI RCB-3 VOICE UNIT(音声ユニット)の設定
@HTH起動
AOptionボタンをクリックして、「CH18」の「ICS機能」と「シリアルサーボ」のチェックマークを外し、オプション画面を閉じる。
Bトリムボタンをクリックしてトリムウインドウを開く。トリムウインドウに「CH18」が表示されていることを確認。表示されていなければ、POS画面から「CH18」にチェックを入れて表示させる。その後、スイッチOFF⇒ON 正常ならば自動的に音声再生。
CHTHにバックアップしてあった「TD3a-1.RCB」を読み込む。
D読み込んだ「TD3a-1.RCB」をM1〜M80の空いている部分に書き込む。2つのモーション分を使用するので注意。
Eトリムウインドウを表示し、「CH18」のトリム調整を行う。最初は-247付近に設定。ウインドウを閉じる。
FHTHのテータシート上のPOP「1番です」および「50番です」をそれぞれダブルクリックして音声が再生するか確認。どちらか一方が発音しない場合は、トリム値を1ずつ増すもしくは減らし、両方の音声が発声するように微調整する。
G「TD3a-1.RCB」で「1番です」から「50番です」が再生するかチェックする。

動作させようと試みるも失敗。今後、再検討することとした。


(参考)「BLACK TIGER α」の改造バージョン(名称:定義)と掲載Part

BT-α(0):プロトタイプ(メリッサ脚) Part 1
BT-α(1):ハンドユニット搭載(メリッサ脚) Part 1
BT-α2:膝ダブルサーボ化(ハンドユニット)Part 2
BT-α3:腕伸長(膝ダブルサーボ)Part 3
BT-α2-2:ハンドユニット復元(脚上部サーボKRS4034HV換装)Part 4

Part 1:プロトタイプ(メリッサ脚)からハンドユニット搭載(BT-α0,BT-α1)
Part 2:膝ダブルサーボ化(BT-α2)
Part 3:腕伸長の試行(BT-α3)
Part 4:ハンドユニット復元(脚上部サーボKRS4034HV換装BT-α2-2)

マイロボット「BLACK TIGER α」の製作 Part 1
マイロボット「BLACK TIGER α2」の製作 Part 2
マイロボット「BLACK TIGER α3」の製作 Part 3
マイロボット「BLACK TIGER α2-2」の製作 Part 4


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